atan, atanf, atanl

 

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一般的な数学関数

関数
基本操作
abslabsllabsimaxabs (C99) fabs divldivlldivimaxdiv (C99) fmod	remainder (C99) remquo (C99) fma (C99) fmax (C99) fmin (C99) fdim (C99) nannanfnanl (C99)(C99)(C99)
指数関数
exp exp2 (C99) expm1 (C99)	log log10 log1p (C99) log2 (C99)
冪関数
sqrt cbrt (C99)	hypot (C99) pow
三角関数と双曲線関数
sin cos tan asin acos atan atan2	sinh cosh tanh asinh (C99) acosh (C99) atanh (C99)
誤差関数とガンマ関数
erf (C99) erfc (C99)	lgamma (C99) tgamma (C99)
最も近い整数
ceil floor roundlroundllround (C99)(C99)(C99)	trunc (C99) nearbyint (C99) rintlrintllrint (C99)(C99)(C99)
浮動小数点操作関数
ldexp scalbnscalbln (C99)(C99) ilogb (C99) logb (C99)	frexp modf nextafternexttoward (C99)(C99) copysign (C99)
分類
fpclassify (C99) isfinite (C99) isinf (C99) isnan (C99) isnormal (C99) signbit (C99)	isgreater (C99) isgreaterequal (C99) isless (C99) islessequal (C99) islessgreater (C99) isunordered (C99)
型
div_tldiv_tlldiv_timaxdiv_t (C99)(C99)	float_tdouble_t (C99)(C99)
マクロ定数
HUGE_VALFHUGE_VALHUGE_VALL (C99)(C99) FP_FAST_FMAFFP_FAST_FMAFP_FAST_FMAL (C99)(C99)(C99) math_errhandlingMATH_ERRNOMATH_ERRNOEXCEPT (C99)(C99)(C99)	INFINITY (C99) NAN (C99) FP_ILOGB0FP_ILOGBNAN (C99)(C99) FP_NORMALFP_SUBNORMALFP_ZEROFP_INFINITEFP_NAN (C99)(C99)(C99)(C99)(C99)

 

ヘッダ <math.h> で定義
float       atanf(float arg );	(1)	(C99以上)
double      atan(double arg );	(2)
longdouble atanl(longdouble arg );	(3)	(C99以上)
ヘッダ <tgmath.h> で定義
#define atan( arg )	(4)	(C99以上)

1-3)arg の逆正接の主値を計算します。

4) 型総称マクロ。 引数が longdouble の場合は atanl が呼ばれます。 そうでなく、引数が整数型または double 型の場合は atan が呼ばれます。 そうでなければ atanf が呼ばれます。 引数が複素数の場合、マクロは対応する複素数の関数 (catanf, catan, catanl) を呼びます。

引数

arg

-

浮動小数点値

戻り値

エラーが発生しなければ、範囲 [-

π

2

 ; +

π

2

] ラジアン内の arg の逆正接 (arctan(arg)) が返されます。

アンダーフローによる値域エラーが発生した場合、 (丸めの後の) 正しい結果が返されます。

エラー処理

math_errhandling で規定されている通りにエラーが報告されます。

処理系が IEEE 浮動小数点算術 (IEC 60559) をサポートしている場合、

• 引数が ±0 であれば、それが変更されずに返されます。
• 引数が +∞ であれば、 +π/2 が返されます。
• 引数が -∞ であれば、 -π/2 が返されます。
• 引数が NaN であれば、 NaN が返されます。

ノート

POSIX は、アンダーフローの場合、 arg は変更されずに返され、それがサポートされていない場合、 DBL_MIN、 FLT_MIN、 LDBL_MIN より大きくない処理系定義の値が返されると規定しています。

例

Run this code

#include <stdio.h>#include <math.h>   int main(void){printf("atan(1) = %f, 4*atan(1)=%f\n", atan(1), 4*atan(1));// special valuesprintf("atan(Inf) = %f, 2*atan(Inf) = %f\n", atan(INFINITY), 2*atan(INFINITY));printf("atan(-0.0) = %+f, atan(+0.0) = %+f\n", atan(-0.0), atan(0));}

出力:

atan(1) = 0.785398, 4*atan(1)=3.141593 atan(Inf) = 1.570796, 2*atan(Inf) = 3.141593 atan(-0.0) = -0.000000, atan(+0.0) = +0.000000

参考文献

• C11 standard (ISO/IEC 9899:2011):

• 7.12.4.3 The atan functions (p: 238-239)

• 7.25 Type-generic math <tgmath.h> (p: 373-375)

• F.10.1.3 The atan functions (p: 519)

• C99 standard (ISO/IEC 9899:1999):

• 7.12.4.3 The atan functions (p: 219)

• 7.22 Type-generic math <tgmath.h> (p: 335-337)

• F.9.1.3 The atan functions (p: 456)

• C89/C90 standard (ISO/IEC 9899:1990):

• 4.5.2.3 The atan function

関連項目

atan2atan2fatan2l (C99)(C99)	象限を判断するために符号を使用して逆正接を計算します (関数)
asinasinfasinl (C99)(C99)	逆正弦 (\({\small\arcsin{x} }\)arcsin(x)) を計算します (関数)
acosacosfacosl (C99)(C99)	逆余弦 (\({\small\arccos{x} }\)arccos(x)) を計算します (関数)
tantanftanl (C99)(C99)	正接 (\({\small\tan{x} }\)tan(x)) を計算します (関数)
catancatanfcatanl (C99)(C99)(C99)	複素数の逆正接を計算します (関数)
atan の C++リファレンス