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std::declval

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(C++17)
(C++17)
 
ヘッダ <utility> で定義
template<class T>
typenamestd::add_rvalue_reference<T>::type declval()noexcept;
(C++11以上)

任意の型 T を参照型に変換し、コンストラクタを通す必要なしに decltype 式でメンバ関数を使用できるようにします。

declval は一般的に、共通のコンストラクタを持たないかもしれないテンプレート引数を受け取るテンプレートで、その型のメンバ関数の戻り値型が必要な場合に、使用されます。

declval未評価文脈でのみ使用でき、定義されていることは要求されません。 この関数を含む式を評価することはエラーです。 形式的に述べると、この関数が ODR 使用された場合、プログラムは ill-formed です。

目次

[編集]引数

(なし)

[編集]戻り値

呼ぶことはできず、そのため、値を返すこともありません。 戻り値の型は、 Tvoid (または cv 修飾された void) の場合は T、そうでなければ T&& です。

[編集]

#include <utility>#include <iostream>   struct Default {int foo()const{return1;}};   struct NonDefault { NonDefault(const NonDefault&){}int foo()const{return1;}};   int main(){ decltype(Default().foo()) n1 =1;// n1 の型は int です。// decltype(NonDefault().foo()) n2 = n1; // エラー、デフォルトコンストラクタがありません。 decltype(std::declval<NonDefault>().foo()) n2 = n1;// n2 の型は int です。std::cout<<"n1 = "<< n1 <<'\n'<<"n2 = "<< n2 <<'\n';}

出力:

n1 = 1 n2 = 1

[編集]関連項目

decltype 指定子(C++11) 式またはエンティティの型を取得します[edit]
(C++11)(C++20で削除)(C++17)
指定された引数のセットを渡して callable なオブジェクトを呼んだときの結果の型を推定します
(クラステンプレート)[edit]
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