基本概念
このセクションは C++ プログラミング言語を記述するときに使用される特有の用語および概念に対する定義を提供します。
C++ のプログラムは宣言を含む一連のテキストファイル (一般的にはヘッダファイルとソースファイル) です。 これらは翻訳されて実行可能なプログラムとなり、 C++ 処理系がその main 関数を呼んだときに実行されます。
C++ プログラム内の一部の単語は特別な意味を持ちます。 これらはキーワードと呼ばれます。 それ以外の単語は識別子として使用できます。 コメントは翻訳中に無視されます。 プログラム内の一部の文字はエスケープシーケンスで表現する必要があります。
C++ プログラムのエンティティは、値、オブジェクト、参照、構造化束縛(C++17以上)、関数、列挙子、型、クラスメンバ、テンプレート、テンプレートの特殊化、名前空間、およびパラメータパックです。 プリプロセッサマクロは C++ のエンティティではありません。
エンティティは宣言によって導入されます。 宣言はエンティティを名前と関連付けし、それらの性質を定義します。 エンティティを使用するために要求されるすべての性質を定義する宣言は定義です。 プログラムには ODR 使用されるあらゆるインラインでない関数または変数の宣言がそれぞれひとつだけ含まれなければなりません。
関数の定義には一連の文が含まれます。 そのいくつかには式が含まれ、プログラムによって行われる計算を指示します。
プログラム内に現れる名前は、名前探索を用いて、それらを導入した宣言に紐付けられます。 それぞれの名前は、スコープと呼ばれる、プログラムの一部分の中でのみ有効です。 いくつかの名前はリンケージを持ち、異なるスコープや翻訳単位に現れるときに同じエンティティを参照させます。
C++ のオブジェクト、参照、関数、式は、それぞれ型に紐付けられます。 型は、基本型、複合型、またはユーザ定義型であり、完全または不完全であり、以下略です。
非静的データメンバでない、宣言されたオブジェクトおよび宣言された参照は、変数です。
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