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操作

std::filesystem::space

提供: cppreference.com
 
 
 
ヘッダ <filesystem> で定義
std::filesystem::space_info space(conststd::filesystem::path& p);

std::filesystem::space_info space(conststd::filesystem::path& p,

                                  std::error_code& ec)noexcept;
(C++17以上)

POSIX の statvfs によって行われたかのように、パス名 p が位置するファイルシステムに関する情報を取得します。

POSIX の struct statvfs のメンバから以下のように設定された、 space_info 型のオブジェクトを返します。

  • space_info.capacityf_blocks*f_frsize によって行われたかのように設定されます。
  • space_info.freef_bfree*f_frsize に設定されます。
  • space_info.availablef_bavail*f_frsize に設定されます。
  • 取得できなかったあらゆるメンバは static_cast<uintmax_t>(-1) に設定されます。

例外を投げないオーバーロードは、エラーが発生した場合、すべてのメンバを static_cast<uintmax_t>(-1) に設定します。

目次

[編集]引数

p - 調べるパス
ec - 例外を投げないオーバーロードでエラーを報告するための出力引数

[編集]戻り値

ファイルシステムの情報 (space_info オブジェクト)。

[編集]例外

std::error_code& 引数を取らないオーバーロードは、ベースとなる OS の API でエラーが発生した場合、第1パス引数に p、エラーコード引数に OS のエラーコードを指定して構築された filesystem_error を投げます。 std::error_code& 引数を取るオーバーロードは、 OS の API 呼び出しが失敗した場合、その引数を OS の API のエラーコードに設定し、エラーが発生しない場合は ec.clear() を実行します。 noexcept 指定のないあらゆるオーバーロードは、メモリ確保に失敗した場合 std::bad_alloc を投げる可能性があります。

[編集]ノート

space_info.available は space_info.free より小さい場合があります。

[編集]

#include <iostream>#include <filesystem>namespace fs = std::filesystem;int main(){ fs::space_info devi = fs::space("/dev/null"); fs::space_info tmpi = fs::space("/tmp");   std::cout<<". Capacity Free Available\n"<<"/dev: "<< devi.capacity<<" "<< devi.free<<" "<< devi.available<<'\n'<<"/tmp: "<< tmpi.capacity<<" "<< tmpi.free<<" "<< tmpi.available<<'\n';}

出力例:

. Capacity Free Available /dev: 4175114240 4175110144 4175110144 /tmp: 420651237376 411962273792 390570749952

[編集]関連項目

(C++17)
ファイルシステムの空きおよび利用可能な容量に関する情報
(クラス)[edit]
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