std::filesystem::current_path

 

C++

言語

標準ライブラリヘッダ

フリースタンディング処理系とホスト処理系

名前付き要件

言語サポートライブラリ

コンセプトライブラリ(C++20)

診断ライブラリ

ユーティリティライブラリ

文字列ライブラリ

コンテナライブラリ

イテレータライブラリ

範囲ライブラリ(C++20)

アルゴリズムライブラリ

数値演算ライブラリ

ローカライゼーションライブラリ

入出力ライブラリ

ファイルシステムライブラリ(C++17)

正規表現ライブラリ(C++11)

アトミック操作ライブラリ(C++11)

スレッドサポートライブラリ(C++11)

技術仕様書

 

ファイルシステムライブラリ

クラス
filesystem::path filesystem::filesystem_error filesystem::directory_entry filesystem::directory_iterator filesystem::recursive_directory_iterator filesystem::file_status	filesystem::space_info filesystem::file_type filesystem::perms filesystem::perm_options filesystem::copy_options filesystem::directory_options filesystem::file_time_type
関数
filesystem::absolute filesystem::canonicalfilesystem::weakly_canonical filesystem::relativefilesystem::proximate filesystem::copy filesystem::copy_file filesystem::copy_symlink filesystem::create_directory filesystem::create_directories filesystem::create_hard_link filesystem::create_symlink filesystem::create_directory_symlink filesystem::current_path	filesystem::exists filesystem::equivalent filesystem::file_size filesystem::hard_link_count filesystem::last_write_time filesystem::permissions filesystem::read_symlink filesystem::remove filesystem::remove_all filesystem::rename filesystem::resize_file filesystem::space filesystem::status filesystem::symlink_status filesystem::temp_directory_path
ファイル種別
filesystem::is_block_file filesystem::is_character_file filesystem::is_directory filesystem::is_empty filesystem::status_known	filesystem::is_fifo filesystem::is_other filesystem::is_regular_file filesystem::is_socket filesystem::is_symlink

 

ヘッダ <filesystem> で定義
path current_path();	(1)	(C++17以上)
path current_path(std::error_code& ec );	(2)	(C++17以上)
void current_path(conststd::filesystem::path& p );	(3)	(C++17以上)
void current_path(conststd::filesystem::path& p,                    std::error_code& ec )noexcept;	(4)	(C++17以上)

カレントパスを取得または変更します。

1-2) POSIX の getcwd によって行われたかのように取得された、カレントワーキングディレクトリのネイティブ形式の絶対パスを返します。 (2) は、エラーが発生した場合、 path() を返します。

3-4) POSIX の chdir によって行われたかのように、カレントワーキングディレクトリを p に変更します。

引数

p	-	カレントワーキングディレクトリの変更先のパス
ec	-	例外を投げないオーバーロードでエラーを報告するための出力引数

戻り値

1-2) カレントワーキングディレクトリを返します。

3-4) (なし)

例外

1-2)std::error_code& 引数を取らないオーバーロードは、ベースとなる OS の API でエラーが発生した場合、エラーコード引数に OS のエラーコードを指定して構築された filesystem_error を投げます。 std::error_code& 引数を取るオーバーロードは、 OS の API 呼び出しが失敗した場合、その引数を OS の API のエラーコードに設定し、エラーが発生しない場合は ec.clear() を実行します。 noexcept 指定のないあらゆるオーバーロードは、メモリ確保に失敗した場合 std::bad_alloc を投げる可能性があります。

3-4)std::error_code& 引数を取らないオーバーロードは、ベースとなる OS の API でエラーが発生した場合、第1パス引数に p、エラーコード引数に OS のエラーコードを指定して構築された filesystem_error を投げます。 std::error_code& 引数を取るオーバーロードは、 OS の API 呼び出しが失敗した場合、その引数を OS の API のエラーコードに設定し、エラーが発生しない場合は ec.clear() を実行します。 noexcept 指定のないあらゆるオーバーロードは、メモリ確保に失敗した場合 std::bad_alloc を投げる可能性があります。

ノート

カレントワーキングディレクトリは、相対パスのパス名解決の開始位置として使用される、プロセスに紐付けられたディレクトリです。

オペレーティングシステムから返されるものとしてのカレントパスは、危険なグローバル変数です。 サードパーティーやシステムのライブラリ関数によって、または別のスレッドによって、予期せず変更される可能性があります。

例

Run this code

#include <iostream>#include <filesystem>namespace fs = std::filesystem;int main(){std::cout<<"Current path is "<< fs::current_path()<<'\n';}

出力例:

Current path is "D:/local/ConsoleApplication1"