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Microsoft Imagine

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Microsoft Imagine(旧称DreamSpark(ドリームスパーク))はマイクロソフトが提供していた学生支援プログラムである。2019年2月6日をもってMicrosoft Azure Dev Tools for Teaching英語版へ移行した[1]

概要

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当初はDreamSparkの名称で2008年2月に発表され、日本国内では同年5月13日に展開が開始された[2]

大学大学院短大専門学校(本科生)、高等専門学校(4、5年生)の学生向けにソフトウェア開発ツールやデザインツール等が無料で提供される。また、「DreamSpark 生徒版」として日本の高校生も対象となっている[3]。ソフトウェアはすべてダウンロードで提供され、個人での非商用目的でのみ利用できる。

Windows OSについても「CAL(クライアント・アクセス・ライセンス)の付属しないWindows Server」という形で提供されている[注 1]。また、後にWindows Embedded Industryも提供されるようになった。

日本での学生の認証には国際学生証を使用、LinNoへの登録[5]などの手段が存在したが、認証方法はしばしば変更される場合があるため、ウェブページで最新の情報を確認して認証を行う必要がある。2008年2月19日よりアメリカイギリスカナダ中国ドイツフランスフィンランドスペインスウェーデンスイスベルギーで始まり、日本では2008年5月13日に開始した。

2016年9月7日をもって、Microsoft Imagine サブスクリプションに名称変更した[6]

2019年2月6日に後継サービスとなる "Microsoft Azure Dev Tools for Teaching" に移行した[1]。こちらは教育・研究利用に限り無償で利用できるなどの違いがある[7][注 2]

提供されていたサービスおよびソフトウェア

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DreamSparkからImagine(2018年4月時点)にかけて提供が確認されていたものは以下の通り。

※2009年12月24日現在、日本語版は提供されていなかった。12ヶ月分のXNA Creators Clubメンバーシップ付き。
  • SQL Server 2016 Enterprise
  • SQL Server 2014
  • SQL Server 2012
  • SQL Server 2008 R2 Developer Edition
  • Microsoft Robotics Developer Studio 2008 R2 Academic Edition
※2009年9月14日現在、日本語版は提供されていなかった。
  • Microsoft CCR and DSS Toolkit 2008 R2 Academic Edition
※2009年9月14日現在、日本語版は提供されていなかった。

以下は一般向けにも無償提供されていたソフトウェアである。

脚注

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注釈

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  1. ^ただし、これを事実上のクライアントOSの代替と見なすか否かは、解釈の分かれるところである。一般にマイクロソフトのサーバーOSはクライアントOSとは異なる使用承諾条件が存在するうえ、Windowsアプリケーションの中にはサーバへのインストールを禁止するライセンス条項を持つものすらあるが、一方でWindows ServerにはクライアントOSと同等の機能をインストールしてクライアント環境のテストを可能にする「デスクトップ エクスペリエンス」という機能が備わっている。本件とは別のサーバOSの例[4]ではあるが、マイクロソフトは個々の事例を精査しなければクライアントOSとしての使用が違反かどうか一概には判断できないと回答しており、あくまで想定外・サポート外の使用法となっている。
  2. ^DreamSpark/Imagineの利用規約が変わることは珍しくはなく、事象としては単なる名称変更である。

出典

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  1. ^ abMicrosoft ImagineからMicrosoft Azure Dev Tools for Teachingへの名称変更について”. 近畿大学 (2019年2月8日). 2025年4月27日閲覧。
  2. ^マイクロソフト、学生に無償で製品を提供する「DreamSpark」を国内で開始”. ITmedia (2008年5月13日). 2025年4月27日閲覧。
  3. ^学生の自習用ソフト無償プログラム「Microsoft(R) DreamSpark(TM)」の対象を高校生に拡充”. マイクロソフト (2009年3月17日). 2009年3月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年7月12日閲覧。
  4. ^半額になった『Windows Home Server2011』をウィンドウズ7として使う!”. 週刊アスキー. 2016年1月24日閲覧。
  5. ^LinNo理系学生応援プロジェクト powered by Microsoft® DreamSpark™を開始 LinNo会員は自習用としてマイクロソフト製品を無償でダウンロード可能!”. PR TIMES (2008年12月18日). 2009年7月12日閲覧。
  6. ^DreamSpark は 9月7日をもって Microsoft Imagine になります”. マイクロソフト (2016年8月25日). 2017年3月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年3月10日閲覧。
  7. ^Microsoft Imagine Premiumの更新について”. 名古屋工業大学 (2019年5月8日). 2025年4月27日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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