JavaScript/function()
function
[編集]function は、JavaScript において関数を定義するためのキーワードです。関数は、複数のコードをまとめて再利用可能にする構造で、プログラムの構造化や繰り返し処理を効率化するのに役立ちます。function を使うことで、名前付き関数や無名関数を作成することができます。また、JavaScript では関数そのものもオブジェクトとして扱われます。
構文
[編集]名前付き関数
[編集]function関数名(引数1,引数2,...){// 実行するコードreturn戻り値;}
無名関数 (関数式)
[編集]const関数名=function(引数1,引数2,...){// 実行するコードreturn戻り値;};
即時実行関数式 (IIFE)
[編集](function(引数1,引数2,...){// 実行するコード})(引数1,引数2,...);
関数の引数 (デフォルト値)
[編集]function関数名(引数1=デフォルト値,引数2=デフォルト値,...){// 実行するコード}
関数の引数 (可変長引数 - Rest parameter)
[編集]function関数名(...引数){// 実行するコード}
関数の戻り値
[編集]function関数名(引数1,引数2,...){return戻り値;}
使用例
[編集]名前付き関数
[編集]functiongreet(name){return`Hello, ${name}!`;}console.log(greet('Alice'));// Hello, Alice!
無名関数 (関数式)
[編集]constgreet=function(name){return`Hello, ${name}!`;};console.log(greet('Bob'));// Hello, Bob!
即時実行関数式 (IIFE)
[編集](function(name){console.log(`Hello, ${name}!`);})('Charlie');// Hello, Charlie!
デフォルト値のある引数
[編集]functiongreet(name='Guest'){return`Hello, ${name}!`;}console.log(greet());// Hello, Guest!
可変長引数 (Rest parameter)
[編集]functionsum(...numbers){returnnumbers.reduce((total,num)=>total+num,0);}console.log(sum(1,2,3,4));// 10
戻り値
[編集]functionsquare(number){returnnumber*number;}console.log(square(5));// 25
注意点
[編集]- 名前付き関数と関数式の違い: 名前付き関数は巻き上げ（hoisting）によってスクリプト内でどこでも使用できますが、関数式は定義後にのみ使用できます。
- IIFE の用途: 即時実行関数式 (IIFE) は、スコープを分離してグローバルスコープを汚染しないために使用されます。
- Rest parameter: 可変長引数を利用することで、関数が任意の数の引数を受け取れるようになります。
