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JavaScript/String/prototype/slice

出典: フリー教科書『ウィキブックス(Wikibooks)』

String.prototype.slice() は、文字列の一部を抽出して新しい文字列として返すメソッドです。このメソッドは、指定された開始位置から終了位置(終了位置は含まれない)までの部分文字列を取得するために使用されます[1]

構文

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str.slice(start,end)
  • start: 抽出を開始する位置のインデックス(0から始まる)。負の値の場合は、文字列の末尾からのオフセットとして解釈されます。
  • end: 抽出を終了する位置のインデックス(この位置の文字は含まれない)。省略された場合は、文字列の末尾までが抽出されます。負の値の場合は、文字列の末尾からのオフセットとして解釈されます。

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部分文字列を抽出するプログラム

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以下のプログラムは、String.prototype.slice() を使用して文字列から部分文字列を抽出します。

conststr="Hello world!";constresult=str.slice(6,11);console.log(result);// "world"

このプログラムでは、String.prototype.slice() を使用して str 文字列の6番目から10番目の文字までを抽出しています。結果として "world" という新しい文字列が返されます。

負のインデックスを使用するプログラム

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以下のプログラムは、String.prototype.slice() を使用して負のインデックスで部分文字列を抽出します。

conststr="Hello world!";constresult=str.slice(-6,-1);console.log(result);// "world"

このプログラムでは、String.prototype.slice() を使用して str 文字列の末尾から6番目の文字から末尾から1番目の文字までを抽出しています。負のインデックスは文字列の末尾からカウントされるため、結果として "world" という新しい文字列が返されます。

end パラメータを省略するプログラム

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以下のプログラムは、String.prototype.slice() を使用して end パラメータを省略します。

conststr="Hello world!";constresult=str.slice(6);console.log(result);// "world!"

このプログラムでは、String.prototype.slice() を使用して str 文字列の6番目の文字から末尾までを抽出しています。end パラメータが省略されると、文字列の末尾までが抽出されるため、結果として "world!" という新しい文字列が返されます。

注意点

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  • 元の文字列は変更されない: このメソッドは元の文字列を変更せず、新しい文字列を返します。
  • 負のインデックス: 負のインデックスは文字列の末尾からカウントされます。例えば、-1 は最後の文字を指します。
  • 範囲外のインデックス: start が文字列の長さ以上の場合は、空の文字列が返されます。end が文字列の長さを超える場合は、end は文字列の長さに調整されます。

脚註

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  1. ^これは、文字列から部分文字列を抽出するために使用されます。

外部リンク

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